第82回ゴー宣道場
「新天皇即位と皇室の未来」
第2部のタイムラインです!
質疑応答
02:27~
質問者1(男性)
男系派が「死者の民主主義」という言葉を悪用して、2000年男系だったのだから女系は認められないと言い出したらどう答える?
04:27~
高森
男系・女系という概念自体がかなり曖昧
女性天皇の子供が、父方も皇族だったら男系か女系か?
こんなものを死者に投票してもらおうと言っても無理
男系主義はシナの制度
現在の日本の抱えた問題を解決するに最善の道を選ぶのを前提に死者の遺志を忖度する
08:48~
小林
死者の民主主義というなら、側室を復活させなければならない
09:20~
高森
ある伝統的仏教の重鎮が「側室復活するしかない」と言っていた
明治時代から、側室があるのはバツが悪いという感覚があった
まず皇室ご自身が側室を認めないし、国民も歓迎しない、側室になる女性もいない
側室と伝統はセットであり、片方だけ選ぶというのは伝統にもとる
12:49~
質問者2(男性)
女性・女系天皇が認められても、子供が出来なければ皇室は終わってしまうのか
その場合、養子の可能性はあるか?
14:49~
高森
子供が生まれなければ途絶える。それは世襲君主制の宿命
それをどこまで柔軟に対応するか、国民のコンセンサスを得られるか
明治も現行も皇室典範は養子を認めていない
民間から受け入れると、皇室の聖域性が失われる
旧宮家系で養子に出すという人もいないし、受け入れる宮家もない
19:14~
小林
不妊の原因が男にある場合も多々ある
子供が生まれなかったら終わり。だから男女を問わず生まれた子供に継承させるべき
雅子さまは、せっかく愛子さまが生まれたのにたちまち二人目を求められ、適応障害に
あれだけの目に遭われた雅子さまが皇后になられて満面の笑みを浮かべたのを見て、泣いた
あんな目に女の人を遭わせるのはもうやめよう
22:21~
山尾
女性天皇を認めたら、女性宮家を認めないと女性皇族方の結婚が抑制される
世襲天皇制を採る以上は、子供を持つプレッシャーから解放はされない
そのプレッシャーを少なくするには、男女を問わず皇位に就けるようにする制度にすること
23:35~
高森
女性・女系天皇を認めれば何の心配もなくなるということではない
女系を認めなければもうだめということ
24:36~
質問者3(男性)
男系絶対主義者がなぜ女系を認めないのか、その感覚がわからない
25:58~
小林
今の若い人の感覚からすればそうなる
すごく古い感覚、男尊女卑が含まれている
若い人ほど、小室圭氏に擁護的
28:14~
質問者4(男性)
立憲民主党内の護憲派は、今後の皇室についてどう思っているのか
29:05~
山尾
護憲派というより、共産党に対立候補を出してほしくない人は、共産党の考え方を気にする
共産党が女性・女系天皇OKの見解を出したことは、その人達には安心材料
30:31~
質問者5(男性)
女性・女系天皇が認められた場合、その子は長子優先か、男子優先か
愛子さまが皇太子になられた後、悠仁さまに男子が生まれたら、ひっくり返ることはあるのか
31:09~
高森
2番目の質問に関しては、悠仁さまの方に行くことはない
小泉政権の時の有識者会議では長子優先。これが合理的で、制度として安定的
32:57~
質問者6(男性)
女性宮家創設という場合、どこまでの範囲を想定するのか
33:52~
高森
原則は内親王。ただし場合によっては皇室会議を経て女王も認める場合もあり得る
35:13~
質問者7(男性)
現行の制度では悠仁さまが将来の天皇だが、典範改正で愛子さまが皇太子になったら、悠仁さまがかわいそう、ということはないか
36:06~
高森
悠仁さまは「皇嗣の子」で、必ず天皇になるという立場ではない
「皇嗣」はそのとき皇位継承順1位というだけで、必ず天皇になるというわけではない。
そこが「皇太子」との違い
37:23~
小林
秋篠宮殿下は自身が天皇になることを拒否した。
それは自分の子が天皇になることも否定したということ
上皇・天皇・秋篠宮の三者会議で次は愛子さまと合意はできているはず
皇太子がいないと祭祀の継承はできない
39:31~
山尾
立憲民主党の提言では、具体的に誰からという人の顔が見えないよう、制度として出す
41:29~
質問者8(女性)
天皇になるための教育をされている人はどれだけいるのか
旧宮家系の人は天皇になる教育をされていないということを、男系派はどう思っているのか
男系は中国の考え方だが、男系派や政府の人に、中国の属国のイメージでいる人はどれくらいいるのか
43:27~
高森
教育には、自覚的にするものと、感化を受けるというものがある
天皇の側で育つということが決定的に重要
45:43~
小林
国民感情は鋭く、愛子さまの人気が相当なものになっている。
それは、どういう育ち方をしてきたかを見ているから。
愛子さまの能力はとにかくすごい。
47:32~
山尾
私達が自然に尊敬してしまうのは、Y染色体を持っているからではなく、自然に見てきたから。
昔々なら「高貴な血筋」だと言えば通じたかもしれないが、この情報化社会では不可能。
49:10~
高森
皇室は別の聖域であるということを国民が大切にしなければならない。
男系派には、皇室の聖域性という感覚がない。Y印があればいいと思っている。
中国には女帝は革命による一人だけ、日本は8人10代。どちらが日本らしいか?
50:56~
質問者9(男性)
今いる皇族方に子孫がいなくなった時点で天皇制度は消滅するのか、それとも旧宮家を復活させるのか。
また、天皇制度がなくなった後も、権威と権力を分散させる仕組みを考えているか
51:37~
高森
皇室の血統が途絶えた後のことを話し合う場ではない。
小林
旧宮家復帰以外にも方法はある。それが女性宮家。
男系にこだわれば、旧宮家を入れても途絶える。
高森
女性宮家か旧宮家かという議論ではない。
女性宮家は女性・女系天皇とセットで、男系男子の縛りを外す。
旧宮家は目先だけ、女性宮家は恒常的。射程距離が全然違う。
54:57~
山尾
権力を与えることは制度化できるが、権威を与えることを制度化はできない。
日本は自然に権力と均衡するものを幸せにも持ってきた。
それがなくなった時に、制度として作ることはなかなか難しい。
小林
人工的には権威は作れない。人工的に作ったのが北朝鮮の金王朝。
山尾
だから失うと取り戻せない。
笹
だから奇跡であり、絶対なくしちゃいけない。だからこの場に集まっている。
57:50~
質問者10(女性)
私の周りにも雅子さまが男子を産まなければならないということに同情する声が多い。
それは、姑さんから「次は絶対男を産んで」などと言われた経験から。
女性なら、男を産もうとして産めるものじゃないことはわかるはずなのに、なぜ自称保守の女性は男系絶対を唱えるのか?
60:55~
山尾
政治家も、そういう論客も、食べるために言っているんじゃないか。
そういう人を支持母体にしているから、そう言わないと仕事がなくなる。
笹
一般的にも、まだ男性優位社会の残滓があって、そこで生きていくために男性優位に迎合する。
やがてその価値観がしみつき、名誉男性になって他の女性を蔑む女性になるのが典型的パターン。
64:30~
質問者11(男性)
政府は「二重権威になる」という理由で上皇陛下の誕生日を祝日から外したが、これを改めて祝日にすることはできないか。
65:51~
高森
明治天皇の誕生日も、大正天皇の誕生日も、改元に伴って平日になった。
昭和天皇の誕生日が祝日として残った方が例外で、平日に戻る方が普通。
昭和の日は、昭和という特別な意味のある時代を顧みることを目的としている。
69:41~
質問者12(男性)
愛子さまが主婦になるか天皇になるかという重大な岐路にあるので、山尾先生には頑張っていただきたい。
71:20~
小林
次回の予告 8月4日、ゲストは田原総一朗氏。
73:47~
山尾
立憲民主党案の公表は明後日(6月11日)
発表翌日の各紙には出るよう事前説明もするし、政党のホームページにも載るようにする。
74:39~
師範・ゲスト退場
やっぱりこれ作っとくと後で便利だし、記録としてもあった方がいいんじゃないかと思うのですが、いかがでしょう?